つくねの日記

雑記です。アイコンはそのうち作りたい...

首都高料金ミステリー

こんにちは、つくねです。

本日は、首都高の料金について気になったことを書こうと思います。

料金制度については、必ず公式サイトをご覧ください。

www.shutoko.jp

 

前置き

皆さんは首都高速を知っていますか?

首都高速は都心にある日本の交通のかなめとなっている高速道路です。東名高速道路東北自動車道など、東京と地方都市を結ぶ高速道路は日本の交通において非常に重要な役目を果たしています。しかし、それらの道路の東京側の出入口は都心より離れています。首都高速はそれらを結び、都心部の交通を円滑にしています。もし首都高がなければ、地方都市から都心に向かいたい場合や、地方都市から都心を経由して別の高速道路を用いて別の地方都市に向かいたい場合に一般道を使わなければならず、都心部の渋滞が恐ろしいことになるでしょう。

そんな首都高ですが、通行料金がかかります。ざっくりいうと、通行料金は入ったところと出たところがどれだけ離れているかで決まる(上限あり)、電車と同じような仕組みがとられています。つまり、どこで入ってどこで出たかが重要となります。

首都高に限らず一般道から有料道路に入るときに、必ず1回は通行客から料金を受け取るために料金ゲートを通ります。この点も、乗車・降車時に改札を通って料金を受け取る電車と似ています。どこで入ってどこで出たかは、料金ゲートの位置が基準になっているのです。

どこで乗った?

首都高速には小松川線という東京と千葉を結ぶ路線があります。そのうちの小松川入口付近を(ストリートビューで)うろちょろしていた時に、入口に料金ゲートがないことに気が付きました。

また、小松川入口から一つ下り側にある一之江入口にも、料金ゲートがないことに気づきました。

小松川入口から首都高(上り)に入り、次の錦糸町出口を過ぎると、錦糸町本線料金所があります。また、錦糸町出口ランプにも料金ゲートがあります。

もし錦糸町出口で降りるなら、一之江入口と小松川入口のどちらの入口から入っても最初に通る料金ゲートが同じ錦糸町出口のものなので、小松川錦糸町と一之江→(小松川を通過→)錦糸町の料金は全く同じになるはずです。しかし、小松川と一之江の出入口は距離が離れており、同じ料金になるとは納得がいきませんでした。そこで、無免許で実際に首都高を走って検証するわけにもいかないので、首都高公式サイトで料金を調べてみました。

結果から言うと、なんと小松川からと一之江からで現金料金が同じなものの、ETC利用時の料金には差があり、一之江からのほうが高くなりました。

小松川錦糸町:310円、一之江→錦糸町:350円、現金は両ルート420円)

まあ走った距離に比例して料金が決められるシステムから見ると、錦糸町からより遠い一之江から走った料金のほうが高くつくのは納得がいきます。しかし、ここで一つ大きな問題にぶち当たりました。

錦糸町出口を通る車のうち、一之江入口から来た車と小松川入口から来た車をどうやって見分けているのか、という問題です。

料金に差がある以上、それぞれの入口から来た車を識別することが必要になります。しかし、両入口には料金ゲートがないのです。電車に置き換えて考えてみると、隣り合うA,B駅には改札がないのに、C駅までのICカード(=ETC)利用時の金額に差が出るということです。電車に乗ってる人を見て、「この人はあの駅から乗ってきたんだな」と切符を見ずにわかることがないことを考えれば、これは明らかにおかしいことがわかると思います。

では、いったいなぜ料金の差が生まれているのでしょうか?答えは小松川と一之江の両入口ランプの上に掲げられた小さな標識が示していました。

答えのカギは「ETCのみ料金に差がある」こと

両ランプの上には、「ETC」と書かれた標識が掲げられていました。ETCというのは、ざっくりいうと専用機械に入れることで無線で様々な情報を通信できるカードで、高速道路を快適に通行するために必須のカードです。電車で考えると、厳密には異なりますがSuicaのようなものです。ETCなしに高速道路を走るには、料金ゲートで一時停止して係員などに現金で料金を支払う必要があります。

両ランプに掲げられた標識は、ETCが通信を行う地点を示していました。この通信地点でそれぞれの入口から入ったという情報を通信すれば、錦糸町出口で別々の料金を受け取ることが可能です。ETC標識は、ETC利用車両にとっての"見えない料金ゲート"だったのです。

一方で、この"見えない料金ゲート"はETCを使っていない一般利用者には通用しません。錦糸町出口では、小松川か一之江のどちらの入口を使ったのか見分けがつきません。そのため、両入口で一般料金が同額になっているのでしょう。この場合、小松川入口利用者の通行量は少し割高になってしまいます。

都心はとにかく土地が高いです。料金ゲートはかなり土地を食うので設置にはコストがかかり、なかなか全部の入口に設置することは難しいのでしょう。ETCならば、小型の通信機をランプ上に取り付ければ料金を適切に取ることができます。料金ゲートで失われる土地を考えれば、一般料金が割り増しになってしまうということは致し方がない部分があるのでしょう。

あとがき

今回調べてみて、(半分憶測でしたが)ゲートの通行がしやすくなること以外のETCの利便性が見えました。最近できた同じ首都高の神奈川7号横浜北線の馬場出入口は、ETC利用者専用の入口となっています。しかしストリートビューで見てみると、きれいな料金ゲートがあるのです。小型通信機でいいはずなのになぜだろう...

横浜の郊外にあることを考えれば都心より地価が安く、それゆえ料金ゲート設置のコストが少ないからつけたということでしょうか?たしかにゲートがあったら入口の車線も増やしやすいですし、車線が増えると通信ミスも減りそうです。よくわからないですが、いろいろ考えた末の設置なのでしょうか...

今回は以上です。免許取ったら高速運転してみたい...

ではまた!